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WEB面接のマナーと注意点 成功へのポイント

緊急事態宣言が解除され、オンライン採用が増加する中、WEB面接はますます重要になっています。初めてのWeb面接を受ける方々は、対面の場と異なるマナーや準備が必要か、オンライン面接独特の準備が求められるか、そして話し方や服装は従来の面接と同様に対応できるのか、といったさまざまな不安や疑問を抱いています。この記事では、オンライン面接で成功するためのポイントや注意点について解説します。

WEB面接の事前準備(選考企業から届いた時点で確認をする)

インターネット接続の確認

インターネット接続が不安定な場所では、Web面接中に画像や映像が乱れたり、遅れたり、最悪の場合には通信が途切れることがあります。重要な面接中にこうした問題が発生しないようにするためには、安定したインターネット接続が必要です。

同じ部屋でも、場所によってインターネットの接続状況が異なります。安定した通信環境を見つけるために、部屋の中で信号が強い場所を探してください。無線LANが不安定な場合は、有線LANに切り替えるなどの準備をしておくと安心です。また、ビデオ通話はデータ通信量が多いため、スマートフォンでの面接を考える場合は通信量に余裕があるか確認しましょう。

カメラやマイクのテスト(スマートフォンではなく、PCを推奨)

Web面接では、他の物ができるだけ映り込まない場所を選びましょう。背景が乱雑だったり、プライバシーが漏れるような室内は、面接官に良い印象を与えません。できる限りシンプルな背景を持つ場所を選んでください。壁の前などが適しています。

背景を変更できるツールも存在しますが、Web面接での使用は避けた方が良いでしょう。事前にカメラテストを行い、室内の映り込み具合を確認しておくと安心です。

部屋を明るくし、表情が暗くならないようにしましょう。実際の明るさと画面に映った時の明るさには違いがあるため、事前にテストをして調整しておくと良いでしょう。

また、マイクの音量設定が適切かどうか、音声が聞こえないなどの問題がないかを事前に確認しましょう。音声テストが可能なツールを使用すれば、自分の声が相手に届いているか、また相手の声が自分に聞こえるかを確認できます。オンライン通話に不慣れな場合は、友人や家族に協力してもらい、実際に通話をしてみることもおすすめです。

さらに、自宅の環境によっては、マイク付きイヤホンを使った方が音声の聞き取りやすさや会話への集中力が向上することがあります。パソコンやスマートフォンの内蔵スピーカーで音声テストを行い、音質があまり良くない場合は、マイク付きイヤホンを試してみるといいでしょう。

アカウントを用意する

Web面接では、企業から指定されたツールを使用します。代表的なツールにはSkype、Zoom、Google Meet(ハングアウト)などがあります。これらのツールを利用するためには、事前にアカウントを作成しておく必要があります。

また、普段から利用しているツールの場合、プライベートで使うことを想定してアカウント名やプロフィール画像を設定しているかもしれません。しかし、面接などビジネス目的で使用する際には、適切な設定が必要です。例えば、Zoomでは通話中ずっと画面に名前が表示されますので、ニックネームなどで登録している場合は本名に変更するなど、企業とのやりとりにふさわしい設定に変更しておきましょう。

実際に入室確認をする

普段利用しているツールでも、起動時にアップデートが始まり、面接に間に合わないというトラブルが発生することがあります。

面接開始の10分前には、ツールを起動し、問題なくアクセスできるかを確認しておきましょう。

Web面接入室時の注意点

Web面接を受ける際は、時間ぴったりに入室すると、接続トラブルが発生した場合に約束の時間に遅れるリスクがあります。遅刻は対面の面接と同様に厳禁ですので、余裕を持って少し前に入室するようにするとよいでしょう。

しかし、どんなに準備をしても接続トラブルが発生する可能性はゼロではありません。そのため、入室できなかった場合の緊急連絡先も念のため確認しておくことが重要です。もし時間になっても接続できない場合は、直ちに緊急連絡先に連絡し、企業側に事情を説明してください。

Web面接開始後のマナー

Web面接が始まってからも、オンラインならではの注意点がいくつかあります。遠隔地にいる者同士がインターネットを介して会話するため、コミュニケーションにおいても対面とは異なった配慮が必要です。面接官に好印象を与えるために、以下のポイントを押さえておきましょう。

話し方

Web面接では、通信速度の関係で声が伝わるタイミングにズレが生じやすくなります。そのため、Web面接を受ける際は、普段よりも大きめの声で話すように心がけてください。通信速度によっては、相手の発言の終了を確認するために、「相手の会話が終わったら2拍待ってから話す」などの間合いを意識すると良いでしょう。面接官が話している時は聞くことに集中し、相手の話がまだ続くのか、それとも話が終わって自分が発言を求められているのかを見極めながら、会話をスムーズに進めることも大切です。

さらに、重要なポイントを話す際には、声のトーンや話す速度を変えることで、相手に伝わりやすくなります。志望動機や自己PRなどを準備する際には、「ここは特にしっかり伝えたいから、少しゆっくり話してみよう」といった練習も効果的です。

自分から挨拶をする

オンライン面接では、一般的には面接官が名乗った後に挨拶することが一般的です。面接官が名乗る前に自分から挨拶すると、積極性が感じられ良い印象になる可能性があります。

ただし、相手の話を遮って自分が話し出す行為は、相手にとって不快に思われることもあります。したがって、どちらのケースにも対応できるように準備しておくことが重要です。

表情(明るく、笑顔を意識する)

画面越しに顔は見えるものの、対面で直接顔を合わせた時に比べると、相手の表情や雰囲気はどうしても伝わりにくくなります。

そのため、Web面接を受ける際は、相槌や頷きなどのリアクションを大きめにすると良いでしょう。これにより、自分の態度や感情が相手により伝わりやすくなり、表情が見えにくい分をカバーすることができます。

特にオンラインでは、相手から何もリアクションがないと、「こちらの話をちゃんと聞いているのだろうか」と話し手が不安を抱きやすくなります。そのため、面接官が話している時は無表情でじっと聞くのではなく、大きめに相槌を打ったり、頷いたりして、「私はあなたの話をしっかり聞いています」というメッセージを伝えるように心がけましょう。

目線や姿勢

Web面接では、「自分が話す時はカメラを見る」「相手が話す時は画面を見る」が基本です。これにより、相手と目が合った状態を保つことができます。ただし、採用担当者もまだオンライン通信での目線のやりとりに慣れていないことが多く、相手もずっと画面を見てしまい、こちらから見ると下を向いているように見えることがあります。

「面接官が全然こちらを見てくれない」と感じることがあっても、単に相手もWeb面接に慣れていないだけのケースも多いので、面接中はあまり気にせずに先ほど挙げた2点の基本を実践することに集中すると良いでしょう。

声色 ハキハキ話す

Web面接では通信環境によって声が通りにくい場合があります。

受け答えがしっかりしていても、声が小さかったり、聞き取りにくかったりしたら相手に正しく伝わりません。そのため、Web面接でははきはきとゆっくり話すことが大切です。

また、Web面接では相手の声が聞き取りにくいこともあります。そのような場合には、あいまいに対応するのではなく、声が聞こえないことを正直に伝え、一度アプリを再起動したり、電話など別の手段で連絡をし、企業側の指示に従いながら臨機応変に対応しましょう。

結論ファーストを意識する(質問と回答を一致させる)

Web面接は接続から面接開始まで独特の緊張感がありますが、始まってしまえば対面の面接と同じです。結論を先に述べ、簡潔かつ分かりやすく話すよう心がけましょう。

また、場合によっては音声にラグが生じることもあります。緊張して早口にならないよう、ゆっくり話すことを意識すると良いです。

Web面接終了時のマナー

Web面接終了時

面接が終了したら、「ありがとうございました」とお礼の言葉を伝えてお辞儀をし、相手が退室するのを待ちます。オンラインの接続では、こちらが先に切るのではなく、企業側に切ってもらうのが基本ルールです。

ただし、しばらく経っても相手が退室しない場合や、面接官が画面の前から消えたのに接続がそのままになっている場合は、「それでは失礼いたします」と念のためひと声かけた上で、こちらから通信接続を切っても問題ありません。

担当エージェントへ連絡

転職エージェントのサポート内容といえば、ヒアリングからの求人紹介や書類添削、面接のブラッシュアップなどがメインに思い浮かぶかと思います。

転職エージェントでは、面接後に連絡することで面接後のフォローを受けることができます。このフォローを通じて、面接の感触から合否の可能性や今後の面接に活かせる反省点を見つけることができます。

また、面接終了後に担当のコンサルタントが企業側に連絡し、面接の内容や感触について聞き出してくれます。自分では聞き出せない情報も含めて、面接で伝えきれなかった情報を補足してもらえます。また、コンサルタントが企業の採用担当者からの印象や評価を聞いてくれます。これにより、転職者の熱意や意欲が企業側に伝わり、イメージアップにもつなげることができます。

まとめ

Web面接では、対面とは異なる準備や配慮が必要となります。さらに、対面とオンラインでは、相手に与える自分の印象が変わってしまうこともあります。こうした従来の面接との違いを理解し、オンラインで相手から自分がどう見えるかを事前に確認しておけば、初めてWeb面接を受ける人の不安も解消されるはずです。自信を持って本番に臨むためにも、Web面接ならではのマナーと注意点をしっかり把握しておきましょう。

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