プロンプトエンジニアとは?仕事内容や種類、必要なスキルなどを徹底解説
目次
- プロンプトエンジニアとは
- プロンプトの意味
- ITエンジニアとの違い
- プロンプトエンジニアの仕事内容
- プロンプトの設計・構築
- AIツールの分析
- プロンプトの最適化
- プロンプトエンジニアが求められるスキル5選
- 自然言語に関する知識
- プログラミングの知識
- 生成系AIに関する知識
- 語彙力
- クリエイティブ力
- プロンプトエンジニアの将来性
- プロンプトエンジニアの平均年収
- プロンプトエンジニアの職を探すならシーカーズポートに相談を!
- プロンプトエンジニアに関するよくある質問
- プロンプトエンジニアになるためには資格が必要?
- プロンプトエンジニアとプロンプトエンジニアリングの違いは?
「プロンプトエンジニアって具体的にどんな仕事?」
「プロンプトエンジニアになるにはどうすればいい?」
エンジニア職の転職先を探すにあたって、上記のような疑問を持った方もいるのではないでしょうか。プロンプトエンジニアは、AIを駆使して高品質のコンテンツを生み出すエンジニアです。プロンプトエンジニアになるには、資格は必要ありませんが、語彙力やクリエイティブ力などが必要です。
本記事では、プロンプトエンジニアの定義や仕事内容を詳しく解説します。プロンプトエンジニアになりたい方やプロンプトエンジニアの仕事内容が気になる方は、ぜひご覧ください。
プロンプトエンジニアとは
プロンプトエンジニアとは、AIに対して指示を出し、高品質なコンテンツを生成させるエンジニアのことです。テキストを生成するAIに対して、人間が思い描いている内容を適切に回答できるように指示を出します。
例えば、あなたが「明日の天気は?」とAIに聞くと、AIはその質問に対する答えを考えてくれます。ただし、AIに「明日の天気は?」とだけ聞いても、AIはどの地域の天気を答えればいいのかわからないかもしれません。そこでプロンプトエンジニアが「明日の東京の天気は?」と具体的に指示を出すと、AIは「明日の東京の天気は晴れです」と具体的な答えを出すことが可能です。
プロンプトエンジニアには、AIと上手にコミュニケーションを取るための技術や文章力、言語能力が求められます。
2023年にChatGPTやBingなどの生成型AIツールが台頭したのと同時に、プロンプトエンジニアの需要は急速に伸びています。
プロンプトの意味
プロンプトとは、AIに対して指示を出す命令文のことを指します。例えば、あなたがAIに対して「明日の天気は?」と質問するとき、その「明日の天気は?」という部分がプロンプトになります。
特に、ChatGPTのようなLLM(Large Language Model)を活用するのに効果的です。LLMとは、人間の言語を理解し、新しい文を生成するAIの一種です。LLMは大量のテキストデータから学習し、その結果をもとに新しい文章を生成したり、質問に答えたりします。
プロンプトはLLMに対する指示を与え、LLMはその指示に従って新しい文を生成します。この相互作用により、AIは人間が求める情報を生成できるのです。
ITエンジニアとの違い
ITエンジニアは、ITに関する広範な分野で働くエンジニアのことを指します。ウェブサイト制作やコンピューターシステムの設計、ソフトウェアの開発などをします。
一方、プロンプトエンジニアは、特にAIに対して指示を出すエンジニアのことです。プロンプトと呼ばれる指示文を作り、人間が求める情報を正確に生成できるようにします。
結論、プロンプトエンジニアはITエンジニアの一部で、包含関係にあるといえるでしょう。
プロンプトエンジニアの仕事内容
本章では、プロンプトエンジニアの仕事内容を解説します。
プロンプトエンジニアが主におこなう業務は以下の3つです。
- プロンプトの設計・構築
- AIツールの分析
- プロンプトの最適化
今後市場が急激に拡大する職種のため、ぜひ最後までご覧ください。
プロンプトの設計・構築
プロンプトエンジニアの主な仕事は、AIが理解できるように指示を設計し、構築することです。
AIは人間のように思考する能力はありません。そのため、人間が何を求めているのかを理解し、それに対する適切な反応を生成するためには、明確なプロンプトが必要です。
プロンプトエンジニアは、明確なプロンプトを設計し、構築することで、AIが人間の求める情報を正確に生成できるようにします。
AIツールの分析
プロンプトエンジニアの重要な仕事の2つ目は、AIツールの性能を評価し、最適化するための分析を行うことです。
AIツールは、人間が日々の業務を効率的に行うために大きく貢献しているといえるでしょう。
しかし、その性能はプロンプトの質に大きく依存します。プロンプトエンジニアは、AIツールがどのように反応するかを理解し、それに基づいて最適なプロンプトを設計するために、AIツールの動作を詳細に分析します。
プロンプトの最適化
AIツールの分析をもとにプロンプトを最適化することで、AIが正確な回答や高品質のコンテンツを生成しやすくなります。
AIはプロンプトに基づいて動きます。しかし、すべてのプロンプトが同じ効果をもたらすわけではありません。一部のプロンプトはAIにとって理解しやすく、効果的な結果をもたらしますが、他のプロンプトは必ずしも良い反応を示すわけではありません。
プロンプトエンジニアは、AIが最も効果的に機能するように、プロンプトを調整し、最適化します。プロンプトの最適化は、プロンプトエンジニアの裁量が試される仕事です。
プロンプトエンジニアが求められるスキル5選
本章では、プロンプトエンジニアの仕事に求められるスキルを解説します。
- 自然言語に関する知識
- プログラミングの知識
- 生成系AIに関する知識
- 語彙力
- クリエイティブ力
プロンプトエンジニアは、テキストベースでAIを操作するため、簡単な業務だと思われることがあります。しかしイメージとは裏腹に、多くのスキルが必要になります。
プロンプトエンジニアになりたい方は、今から求められるスキルを習得できるようにしましょう。
自然言語に関する知識
プロンプトエンジニアにとって、自然言語に関する知識は必須のスキルの1つです。自然言語とは、日本語や英語などの人間が使う言葉のことをいいます。
プロンプトエンジニアの主な仕事は、AIに対してプロンプトを出すことです。プロンプトは、人間が日常的に使う言語、つまり自然言語で書かれます。
そのため、自然言語の文法や語彙などの深い理解が求められます。加えて、AIが生成したテキストが適切であるか評価するためにも、自然言語に関する知識は必要です。
プログラミングの知識
プロンプトエンジニアがプロンプトを改善するためには、プログラミングの知識は必須です。プロンプトエンジニアは、AIの動作原理を理解し、必要に応じてAIの動作を調整する必要があります。
また、AIの動作を評価し、問題があった場合、その原因を特定するためにも、プログラミングの知識は必要です。
生成系AIに関する知識
プロンプトエンジニアは、主に生成系AIを扱うことになるため、生成系AIに関する知識は持っておきましょう。
AIがどのように学習して、出力しているのかはもちろんのこと、言語処理の仕組みや強化学習の理解が求められます。人間の言語を扱う生成系AIであっても例外ではありません。
AIの知識を身に着けて、適切な回答や高品質なコンテンツを出力できるようになりましょう。
語彙力
プロンプト設計をおこなうには、嗜好やアイデアを言語化する必要があるため、語彙力は必須です。
自分の考えていることを、文字に起こせなければAIに指示できません。本を読んで学んだり、文章を細かく見たりすることで語彙力は向上していきます。
日常生活にも語彙力を上げるヒントは隠れているため、常にアンテナを張り巡らしましょう。
クリエイティブ力
プロンプトエンジニアにはクリエイティブ力が求められます。求める情報を正確に、かつ魅力的にAIが生成できるようなプロンプトを考え出す必要があります。
それゆえ、クリエイティブ力は、プロンプトエンジニアがAIに対して新しい、魅力的なプロンプトを出すための重要なスキルであるといえるでしょう。
プロンプトエンジニアの将来性
プロンプトエンジニアの将来性は非常に高いと言えます。
その理由は主に以下の2つです。
- AIの普及と進化
- IT人材の不足
近年、AIの技術は急速に進化し、企業や組織の多くがAIを活用して業務を効率化しようとしています。特に、ChatGPTのような高度なAIモデルの登場により、AIを使いこなせるプロンプトエンジニアの需要は増加傾向にあるといえるでしょう。
また、みずほ情報総研株式会社が発表した「IT人材需給に関する調査」によれば、将来的に最大79万人のIT人材不足が見込まれています。このような状況下で、プロンプトエンジニアという特化したスキルを持つ人材は、より高い需要を持つ可能性があります。
プロンプトエンジニアの平均年収
NHKの見解によると、プロンプトエンジニアの平均年収は、2,500〜3,000万円といわれています。
近年では、ChatGPTのような生成AIツールの登場により、プロンプトエンジニアのニーズは高まっています。特にアメリカでは、年収5,000万円という高額報酬の求人も出ている程です。
これはプロンプトエンジニアのスキルが高く評価され、その需要が急速に拡大していることを示しています。
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プロンプトエンジニアの職を探すならシーカーズポートに相談を!
本記事では、プロンプトエンジニアの定義や仕事内容について解説しました。
プロンプトエンジニアの平均年収は一般的に見ても高い方ですが、収入に見合う高度な知識やスキルが要求されます。ChatGPTやBingなどのAIが台頭したばかりの今、参入することで先行者利益をえられるでしょう。
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プロンプトエンジニアに関するよくある質問
ここでは、プロンプトエンジニアに関する、よくある質問に回答していきます。
プロンプトエンジニアになるためには資格が必要?
プロンプトエンジニアには、特別な資格は必要ありません。
しかし、プロンプトの改善やAIツールの分析には、以下のような能力が必要になります。
- 自然言語に関する知識
- プログラミングの知識
- 生成系AIに関する知識
- 語彙力
- クリエイティブ力
特にプログラミングと生成系AIに関する知識は必須のため、学習しましょう。
プログラミングと生成系AIに関する知識を持っていることを証明できる資格は、以下の通りです。
- 基本情報技術者試験
- Python 3 エンジニア認定基礎試験
- AI実装検定
以上の資格を取得していると、プロンプトエンジニアになったとき、スムーズに順応できるでしょう。
プロンプトエンジニアとプロンプトエンジニアリングの違いは?
プロンプトエンジニアは、プロンプトエンジニアリングを学び、それを使ってAIに指示を出します。結論、プロンプトエンジニアは「実践者」で、プロンプトエンジニアリングはその「実践する技術」です。