システムエンジニア(SE)の平均年収は?年齢別の金額や転職で給料は上がるのか解説
目次
- 【年齢別】システムエンジニアの平均年収
- 20代の平均年収
- 30代の平均年収
- 40代の平均年収
- システムエンジニアの年収が高い理由
- 転職で年収アップを目指すには?
- プログラミングスキルを習得する
- JavaScript
- HTML
- CSS
- SQL
- Python
- 資格を取得する
- マネジメント力を磨く
- コミュニケーション力を伸ばす
- 転職で年収アップを目指すならシーカーズポートに相談しよう!
システムエンジニア(SE)とは、コンピューターやネットワークなどの技術で、企業や組織のITインフラを構築したり、保守・運用したりする仕事です。現代のテクノロジー駆動の世界において、システムエンジニアは不可欠な存在となっています。しかし、その役割やスキルの重要性と同様に、システムエンジニアとしてのキャリアがもたらす給与も気になる点ではないでしょうか。初心者からベテランまで、個々の年齢や経験に応じてどのように給与が変わっていくのか、また転職がキャリアにどのような影響をもたらすのかを詳しく解説していきます。
【年齢別】システムエンジニアの平均年収
システムエンジニアの平均年収は、雇用形態や労働形態、経験年数、年齢などの属性や、社会の景気動向などによって変わります。ここでは正社員のシステムエンジニアで、年齢別の平均年収を紹介していきます。
一般的に、システムエンジニアの平均年収は多職種に比べると高水準です。厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると、令和4年のシステムエンジニアの平均年収は660.4万円です。国税庁の「令和3年分 民間給与実態統計調査」を見ると、1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は正社員(正職員)で508 万円とあるので、システムエンジニアの平均年収の方が上回っていることがわかります。
とはいえ、シーカーズポートの独自データによるとシステムエンジニアの平均年収は515万円となっており、個人の属性次第でも年収は変わります。ここからは、年代別に平均年収を見ていきましょう。
20代の平均年収
シーカーズポートの独自データによると、20代のシステムエンジニアの平均年収は430万円です。国税庁のデータを見ると20代後半でも328万円となっているため、システムエンジニアは同世代のなかでも収入が高いことがわかります。
とはいえシステムエンジニア全体の平均年収に比べるとまだギャップがあるため、若い間にしっかりとスキルを身につけることで将来の年収アップにもつながるでしょう。
30代の平均年収
30代になると、スキルが身に付くことでプロジェクトリーダーなどに抜擢される機会が増える可能性があります。スキルアップとともに昇進する機会も増えるため、20代に比べると年収の大幅なアップが見込めます。なお、シーカーズポートの独自データによると、30代の平均年収は610万円です。
会社の規模や培ったスキルや実績によって異なりますが、おおむね高い水準で年収が上がっていくと考えられます。
40代の平均年収
シーカーズポートの独自データによると、40代のシステムエンジニアの平均年収は670万円です。一般的に40代は前半と後半で大きな年収の差がなくなり、現場でプレーヤーとして働くのではなく管理職としての役割を担っている人もいます。そのため、40代~50代で年収の上限を迎えることが多いようです。
現代社会において、40代の経験豊富なシステムエンジニアの存在は重要となっています。自身が築いてきた経験とスキルを、将来のキャリアにどのように活かし、収入の安定と成長を図るかを考えなくてはなりません。これからのキャリアを見据えるにあたって、現在の給与が適切であるか、あるいは今後のステップアップでどのような収入を見込めるか把握しておくことが必要です。
年収診断では、あなたの経歴とスキルに基づいて、現在の市場動向と比較して将来の収入を見通します。キャリアの次なる一手を踏み出すために、ぜひご活用ください。
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システムエンジニアの年収が高い理由
システムエンジニアの年収が高い理由は、主に以下の通りです。
- 専門知識とスキルが必要になる
- 慢性的に人材が不足している
- 残業が多い
- 今後需要がさらに拡大する見込みがある
システムエンジニアは、ITシステムの設計や開発、運用などに関する高度な専門知識とスキルを要求される職業です。プログラミング、データベース管理、ネットワーク設計など、多岐にわたる技術スキルを持つ必要があります。そのため、IT進化の著しい現代では将来性が期待できる職業ですが、一方で深刻な人手不足が課題です。多くの企業がシステムエンジニアを必要としているため、人材としての価値が高く、年収も高くなっていると思われます。
また、システム開発は常にトラブルと隣り合わせであり、バグや不具合の発生や短納期でのシステム構築などが求められる場合もあるでしょう。そのため、休日出勤や残業が必然的に多くなることも、年収が高い理由のひとつです。
転職で年収アップを目指すには?
年収は、企業の業績や市場のトレンドによって影響を受けるため、転職を検討している際には入念な分析が欠かせません。特に、各企業の業績の変動や市場の動向を詳細に調査し、将来の収入に対する予測をすることが重要です。そのうえで、自身のスキルアップを図れば年収を上げることは夢ではありません。
具体的な方法は以下の通りです。
- プログラミングスキルを習得する
- 資格を取得する
- マネジメント力を磨く
- コミュニケーション能力を伸ばす
プログラミングスキルを習得する
現在の市場で求められているスキルや専門知識を継続的に向上させる必要があります。業界の最新トレンドや技術を把握し、自身の競争力を高めるための努力が欠かせません。プログラミングスキルを習得することによって選択肢の幅が増えるため、必要な言語を学習すると有利です。
やみくもに勉強するのではなく、自分がやりたいことを明確にして、目的に合った言語を学習することが大切です。
以下で代表的なプログラミング言語を紹介します。
JavaScript
JavaScriptはウェブページを動的に制御し、ユーザーとの相互作用を可能にするためのプログラミング言語です。JavaScriptを学ぶとプログラミングスキルを向上させるだけでなく、ウェブ開発やプロジェクトの実現に役立つスキルを得られます。JavaScriptはプログラミングの基本概念を学ぶのに適した言語なので、経験の浅いシステムエンジニアにおすすめです。変数や関数、制御構造などの概念を理解することで、他のプログラミング言語への移行がスムーズになります。
HTML
HTMLはウェブページの構造やコンテンツを記述し、一貫性のある表示や利便性を実現するための重要な言語です。ウェブページの中にあるテキストや画像などの部分を、どのように配置するかを指定するのに使います。これによってウェブページの構造が整理され、ユーザーがわかりやすいページを作成できます。システムエンジニアがHTMLを理解し適切に使用することで、ユーザーが使いやすく、効果的なウェブアプリケーションを開発も可能でしょう。
CSS
CSSはHTMLとは別のファイルで記述されるため、デザインとコンテンツが分離されます。これにより、ウェブページの構造とスタイルを独立して管理が可能です。CSSを使用することで、ウェブページ内の全ての要素に一貫性のあるデザインを適用でき、デザインの統一感が生まれます。また、ウェブページのコードが軽量化され、ページの読み込み速度が向上します。CSSはウェブページのデザインとスタイルを効果的に管理し、一貫性を保ち、効率的な変更やメンテナンスを可能にするためシステムエンジニアにとって不可欠な技術です。
SQL
SQLはデータベース内のデータを操作するための言語で、データの追加や更新、削除などが可能です。またデータベースの構造を定義するための言語でもあります。SQLはデータベース管理や操作において重要な役割を果たし、効率的なデータ処理やセキュリティを実現するために利用されています。
Python
Pythonはシンプルで読みやすい言語であり、豊富なライブラリとクロスプラットフォーム対応によって幅広い用途で利用されています。初心者からプロフェッショナルまで幅広いユーザーに支持されているプログラミング言語です。
資格を取得する
資格を取得することによって手当がつき、基本給が上がる可能性もあります。資格での学びを実務に生かすことで、実績の幅が広がるでしょう。
システムエンジニアに関する資格は以下のようなものがあります。
- 基本情報技術者試験(FE)
- 応用情報技術者試験(AP
- プロジェクトマネージャ試験(PM)
- システムアーキテクト試験(SA)
- ITコーディネータ
- マイクロソフト認定プロフェッショナル(MCP)
資格取得には目標設定から、情報収集と計画、学習が必要です。計画的に取り組むことで、資格取得を成功に導くことができるでしょう。
資格は自分のスキルを客観的に示すものであり、転職活動時にはアピールポイントにもなります。資格を取得して終わりではなく、知識やスキルを活かして更なるレベルアップのベースとすることが大切です。
マネジメント力を磨く
システムエンジニアの仕事は計画や進捗状況の確認、タスク管理や課題解決、分析などさまざまな工程があるため、マネジメント能力が必要です。さらに、チームでの設計やクライアントとの交渉まで行う場合があります。
リーダーシップやプロジェクト管理などをうまく進めていくために、マネジメント力を磨かなくてはなりません。マネジメント力を磨くためには学習や実践、コミュニケーション、フィードバックを受けるなど、さまざまなアプローチで取り組むことが大切です。
マネジメント力の高いシステムエンジニアはより幅広い役割を果たし、組織内での価値を高めることができるでしょう。
コミュニケーション力を伸ばす
システムエンジニアはチームで進める設計や社内だけでなくクライアントとの交渉、課題解決、ヒアリングやプレゼンテーション、指示出しなど多岐にわたる仕事があり、幅広い関係職種との円滑なコミュニケーションが求められます。
チーム内での情報共有や意見交換がスムーズに行われれば、プロジェクトの効率が向上します。クライアントの要望を丁寧にヒアリングし、問題に対して適切かつ迅速に対応するためにはコミュニケーション力が必要です。チーム内だけでなく顧客満足や信頼関係の構築にも繋がります。
コミュニケーション能力を伸ばすためには学習やトレーニング、実践が重要です。普段から意識しながら取り組むことで、効果的なコミュニケーションスキルを身につけることができます。
転職で年収アップを目指すならシーカーズポートに相談しよう!
システムエンジニア(SE)は企業や組織のITインフラを構築し、保守・運用する重要な役割を担う専門職です。システムエンジニアの年収は属性や経験、業績などによって変動しますが、システムエンジニアの平均年収は多職種に比べて高く、将来の需要も拡大傾向にあります。
システムエンジニアの年収が高い理由には、専門スキルが求められ、業界の人材不足が影響しています。プログラミングスキルや資格取得、マネジメント力、コミュニケーション能力を伸ばすことで年収アップが可能です。将来のキャリアを見据え、自身のスキルを伸ばし、市場価値を高める努力が重要です。
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