ITエンジニアに向いている人の特徴6選|必要なスキルや将来性も
目次
- ITエンジニアに向いている人の特徴
- 論理的思考能力がある
- コミュニケーション能力が高い
- 好奇心が旺盛である
- 柔軟性がある
- 集中力が高い
- 根気強さに自信がある
- ITエンジニアに向いていない人の特徴
- IT技術に興味がない
- 常に受け身な姿勢である
- 個人での作業を好む
- 地道な作業を苦に感じる
- ITエンジニアに必要な知識・スキル
- ITの基礎知識
- プログラミングスキル
- ドキュメント作成スキル
- プレゼンテーションスキル
- ビジネスマナー
- ITエンジニアとして働くメリット
- ITエンジニアの年収
- ITエンジニアの将来性
- ITエンジニアは未経験から目指せる
- 適性を知りたい場合は転職エージェントへ相談
- まとめ
ITエンジニアは、将来性があり需要が高まっていることから、転職しようと注目されている技術職です。しかし、ITエンジニア未経験の人は「ITエンジニアに向いているかわからない」と悩むこともあるでしょう。
そこで本記事では、ITエンジニアに向いている人の特徴や必要なスキル、将来性などについて解説します。ITエンジニアへの転職を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
ITエンジニアに向いている人の特徴
ITエンジニアに向いている人の特徴は、以下のとおりです。
- 論理的思考能力がある
- コミュニケーション能力が高い
- 好奇心が旺盛である
- 柔軟性がある
- 集中力が高い
- 根気強さに自信がある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
論理的思考能力がある
論理的思考能力とは、物事の因果関係や手順を論理的に考え、問題を解決するために適切な判断をくだす能力です。
ITエンジニアの仕事では、システム設計書の作成・プログラミング・トラブルシューティングなど、あらゆる業務で論理的思考能力が求められます。
クライアントやチームメンバーにプロジェクトの説明をする際も、わかりやすく伝える論理的思考力が必要です。
論理的思考能力を鍛えるには、日頃からある問題に対して解決の手順を整理したり、物事の因果関係を考えたりする習慣を持つことが大切です。具体的には、数学の問題を解いたりプログラミング言語を学んだりすると、論理的思考能力の向上に役立つでしょう。
コミュニケーション能力が高い
ITエンジニアは、個人の作業だけでなくチームでの連携やクライアントとのコミュニケーションも行います。チームでの円滑な業務の進行や、クライアントとの信頼関係を築くには、コミュニケーション能力が必要です。
特に上流工程の職種やクライアントと直接関わる仕事では、提案を正確に伝えたり交渉をしたりしなければならず、より高度なコミュニケーションが求められます。
コミュニケーション能力が不足していると、チーム内での誤解や意見の不一致が生じ、プロジェクトの進行に支障をきたすリスクが高くなります。
コミュニケーション能力を鍛えるには、相手に意識を向けリアクションを取ることを意識してみましょう。
好奇心が旺盛である
ITエンジニアは顧客に最新の情報を提供する必要があるため、新たな知識やスキルを積極的に吸収できる、好奇心旺盛さが大切です。
ITエンジニアとして活躍し続けるには、最先端技術の情報をキャッチアップし、スキルアップのための自主学習が欠かせません。IT業界は変化が激しいので、現状のスキルに甘んじていては競争力で劣ります。
好奇心が旺盛で自ら学び続ける意欲の高い人は、ITエンジニアに向いていると言えるでしょう。
柔軟性がある
柔軟性とは、新しい状況や問題に対して適応し、変化に対応できる能力です。
IT業界は急速に変化し続けているため、新しい技術や課題が生まれた際に対応できる柔軟性が求められます。
柔軟性がないと、たとえばシステムのトラブルが起きた際に作業が止まってしまい、プロジェクトの進行に支障をきたす恐れがあるでしょう。
思考の柔軟性を高めるには、自分の思考の癖を把握したうえで、さまざまな人の意見や価値観に触れて異なる視点から物事を考えるようにすることなどが有効です。
柔軟性がある人は、緊急なトラブル対応が求められるITエンジニアに向いているでしょう。
集中力が高い
ITエンジニアの仕事は地道で細かい作業が多く、かつプログラミングコードには正確性が必要なため、集中力の高さが求められます。
集中力が低いとコードの打ち間違いなどのミスをしやすく、作業の効率が低下してしまいます。IT技術は一つのミスが重大なエラーを引き起こすこともあるため、小さな不具合でも見落とさないことが重要です。
集中力を高めるには、以下の方法を試してみましょう。
- 睡眠を十分にとる
- タイマーを活用してメリハリをつける
- 糖分を補給する
- BGMを流す など
集中力を高める方法は一人ひとりによって異なるので、自分に適したやり方を見つけましょう。
根気強さに自信がある
根気強い人は、ITエンジニアに向いています。なぜなら、ITエンジニアの仕事は、解決に時間がかかる細かい作業や問題解決を諦めずに取り組まなければいけないからです。
時には解決策の見当たらない問題が発生する可能性があるため、根気強く作業できることは重要です。諦め癖のついている人では、すぐに挫折してしまい長期的なプロジェクトを成功させるのが難しいかもしれません。
また忍耐力があれば、長時間のコーディングやテスト作業を最後まで集中して取り組めるでしょう。
ITエンジニアに向いていない人の特徴
ITエンジニアに向いていない人の特徴は主に以下の4つです。
- IT技術に興味がない
- 常に受け身な姿勢である
- 個人での作業を好む
- 地味な作業を苦に感じる
それぞれ詳しく紹介するので、自分にあてはまるか確認してみましょう。
IT技術に興味がない
IT技術に興味がないと、ITエンジニアの適性は低いといえます。ITエンジニアの仕事は日々技術が変化し、新しい技術を習得し続けなければいけません。
IT業界は実力主義であるため、IT技術に興味を持ち、高い成長意欲を維持できる人が成功しやすいといえるでしょう。IT技術に無関心な場合、競争で勝ち抜くことは難しくなります。
しかし、今はIT技術に興味がなくても将来的に考えが変わる可能性があります。IT業界への転職を考えている場合は、今からIT技術を学び、理解を深めていきましょう。
常に受け身な姿勢である
受け身の姿勢とは、常に他人の指示や判断を待ち、自分の意見を持たずに行動する態度です。問題が発生した際に、自分から積極的に解決策を見つけようとせず、他人に依存している状態を指します。
IT業界では、新しい技術やスキルの習得が不可欠です。また、ITエンジニアは問題に主体的に取り組まなければいけないので、自己学習や問題解決能力が求められます。
そのため、受け身な姿勢では問題に対して適切な対応できず、プロジェクトを失敗させるかもしれません。しかし、受け身な姿勢は意識的に改善できるので、普段から自主的に行動する癖をつけておきましょう。
個人での作業を好む
個人での作業を好む場合、ITエンジニアに向いていない傾向があるでしょう。
システムやアプリ開発などのプロジェクトでは、お互いに連携しながらチームで進めることが多いため、コミュニケーションや情報共有が大切です。
個人で黙々と作業することを好む場合は、他の人の動きを気にしたりこまめにコミュニケーションを取ったりすることが求められるITエンジニアに不向きと言えるでしょう。
地道な作業を苦に感じる
ITエンジニアの仕事は、コーディング・テスト・システムの保守など細かく緻密な作業が多い傾向にあります。特にプログラミングにおいては、コードを一つひとつ書いていく地道な作業が必要です。
このような地道な作業が苦痛に感じる場合は、ITエンジニアの仕事は向いてないといえるでしょう。
ITエンジニアに必要な知識・スキル
ITエンジニアになるには、以下の知識・スキルが必要です。
- ITの基礎知識
- プログラミングスキル
- ドキュメント作成スキル
- プレゼンテーションスキル
- ビジネスマナー
ITエンジニアは関わる仕事分野が広いため、ITスキル以外の知識・スキルが必要になるときもあるでしょう。
それぞれの知識・スキルについて詳しく解説します。
ITの基礎知識
ITの基礎知識とは、情報技術に関する基本的な理解や概念です。具体的には、コンピューターの仕組み・プログラミング言語・データベース管理・セキュリティなどがあげられます。
ITの基礎知識は、ITエンジニアとして仕事をするための基盤です。高度な技術を習得する前の重要なスタート地点となるでしょう。
プログラミングスキル
プログラミングスキルは、ITエンジニアにとって不可欠です。ITエンジニアは、システム開発・自動化・カスタマイズなど、さまざまな場面でプログラムに関わります。
ITエンジニアに必要なプログラミングスキルはプロジェクトによって異なりますが、一般的に以下の言語が重要視されています。
- Java
- Python
- JavaScript
- C/C++
- SQL
プログラミングスキルはITエンジニアの中核スキルであり、IT業界で成功するために不可欠です。プログラミングを学び、複数の言語に精通すると、幅広いプロジェクトで対応できるでしょう。
なお、習得していると今後稼げる可能性の高いプログラミング言語については、以下の記事をご参考ください。
関連記事:【2023年最新】稼げるプログラミング言語11選!身につけておきたいスキルも紹介
ドキュメント作成スキル
ドキュメント作成スキルは、文章を効果的かつわかりやすく表現する技術です。ITエンジニアの仕事には、仕様書・報告書・マニュアルなどのドキュメントを作成する必要があります。
これらのドキュメントは、プログラムやシステムの設計・トラブルシューティング・プロジェクト管理などの重要な情報を伝える役割を果たすため、他のメンバーにもわかりやすく簡潔に共有することが大切です。
共有するドキュメントの質が高くなれば、他のメンバーとの正確な情報共有と円滑なコミュニケーションが行えるようになり、結果的に業務効率や品質も良くなるでしょう。
プレゼンテーションスキル
プレゼンテーションスキルは、情報やアイデアを魅力的にわかりやすく伝えるためのスキルです。
プロジェクトで新しい提案をする際、チームやクライアントに対して説明し共有する必要があります。良いアイデアがあっても、適切なプレゼンテーションできなければその価値伝わりません。
プレゼンテーションスキルは、その他にもプロジェクト進捗の報告やクライアント・チームメンバーとコミュニケーションを取るのにも役立ちます。
プレゼンテーションスキルが向上すれば、新規顧客の開拓・既存クライアントのフォローアップもできるため、顧客満足度向上につながるはずです。
結果的に、企業としての評判も高まり、ITエンジニアとしての評価も上がるでしょう。
ビジネスマナー
ITエンジニアは専門的なスキルや知識を重視されますが、ただ自分の業務ができればいいというわけではありません。
ITエンジニアはチームで仕事を進める場合が多く、携わるプロジェクトが大きいほど多数の人との関わりが必要になります。そのため、顧客やメンバーと良好な関係を築くために社会人としてのビジネスマナーは必須です。
具体的には、以下のようなビジネスマナーの基礎を身につけていると良いでしょう。
- 名刺の受け渡し
- 電話対応
- 言葉遣い
- ビジネスメール
- 時間管理
ITエンジニアとして働くメリット
ここでは、ITエンジニアとして働くメリットを紹介します。
- 若くても実力があれば活躍できる
- 柔軟な働き方を実現しやすい
- 将来的に独立しやすい
ITエンジニアは実力が重視される傾向にあるため、スキルさえあれば新人でも重要なプロジェクトに携われる機会が多いです。ITエンジニアは若いうちから成果や経験を効率よく積み重ねることが可能な環境なので、比較的に早い段階でキャリアアップも目指せます。
また、年功序列で業務や役職を決められる企業もありますが、ITエンジニアはスキルさえあれば若いときから多くのチャンスを手にしやすい職業です。
さらに、IT業界はほとんどの業務がパソコンとインターネット環境さえあれば場所を選ばずに作業できるため、多様なライフスタイルに合わせて働けるのは、メリットといえるでしょう。
ITエンジニアとして経験・知識・技術が身につけば、いずれ独立することも視野に入れられるので、将来的な選択肢も広がるでしょう。
ITエンジニアの年収
ITエンジニアの平均年収は、経済産業省の「IT人材に関する各国比較調査結果報告書」によると、約598万円でした。
※出典:経済産業省の「IT人材に関する各国比較調査結果報告書」
国税庁が発表している「令和3年分 民間給与実態統計調査」では、日本全体の平均年収は約443万円であるため、一般的な平均年収よりもITエンジニアの平均年収は約150万円も高くなっています。
ITエンジニアの将来性
IT業界は成長市場であり、ITエンジニアも将来性が非常に高い職業として注目されています。近年、多くの企業が新たなテクノロジーを導入していることから、ITエンジニアの需要が増すと予測できるでしょう。
また、経済産業省が発表した「IT人材育成の状況等についての参考資料」によると、2030年には日本国内で約40〜80万人のIT人材が不足する可能性があると予想されています。
※画像出典:経済産業省「IT人材育成の状況等についての参考資料
多くの業界や企業がIT人材の確保に力を入れているため、将来的にも需要が安定していると言えるでしょう。
ITエンジニアは未経験から目指せる
ITエンジニアは未経験からでも目指せる職業です。近年、IT人材の需要が増加しているため、未経験者を積極的に採用する企業も多いでしょう。
未経験歓迎の求人は、社内の人材教育プログラムを整備し、マニュアルやトレーニングが充実している傾向があります。しかし、未経験でも独学またはプログラミングスクールなどでプログラミング言語に触れていた方が、転職できる可能性は高いでしょう。
また、未経験を対象にした求人を探すのも手段の一つです。ITエンジニアの需要は高い傾向にあるため、未経験歓迎の求人に積極的に応募すると採用されやすくなります。
適性を知りたい場合は転職エージェントへ相談
転職エージェントとは、転職のプロである専門家が求職者一人ひとりに適したサポートをする支援サービスです。
転職エージェントはカウンセリングを通じて、自分に合った求人紹介・選考対策・入社後のアフターフォローなど、転職活動に関するサポートを行ってくれます。
転職エージェントとのカウンセリングの際に、自分の希望条件や意向などを伝えると、ITエンジニアとしての適性を評価してくれるでしょう。適性の評価には、スキル・経験・志向・職務への適性が考慮されます。
また、転職エージェントを利用すると、時間と労力の節約になるのが大きなメリットです。転職活動は求人探し・面接対策・書類の作成などに時間と労力がかかってしまいます。
しかし、転職エージェント活用すれば、自分の希望に合わせたサポートを提供してくれるため、時間を節約しながら進められるはずです。
「ITエンジニアに転職する方法が知りたい」「転職活動のサポートがほしい」という方は、転職エージェントを積極的に活用しましょう。
まとめ
今回は、ITエンジニアに向いている人の特徴を紹介しました。
主に以下のような特徴に当てはまる人は、ITエンジニアに向いていると言えます。
- 論理的思考能力がある
- コミュニケーション能力が高い
- 好奇心が旺盛である
- 柔軟性がある
- 集中力が高い
- 根気強さに自信がある
ただし、上記に当てはまらないからと諦めるのは早いです。たとえば論理的思考能力や柔軟性などは、意識を変えることで改善できます。
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