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Pythonのclass(クラス)とは?使い方や注意点について徹底解説

目次

「Pythonのclassとは?」

「Pythonの需要はどのくらいあるの?」

プログラミング言語を学んでいる人の中には、上記のような疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。Pythonは拡張性や保守性に優れたコードで、初心者でも理解しやすい点から需要が高いです。しかし、需要が高まっているのに対して供給が追いついておらず、エンジニアの不足が予想されています。

本記事では、Pythonの概要やPythonエンジニアの現状、今後の需要について解説していきます。プログラマーの転職を検討している方は、ぜひPythonのニーズを理解したうえで転職活動の幅を広げてみてください。

そもそもPythonのclassとは?Pythonとの違い

Pythonとは、オブジェクト指向のプログラミング言語の一種です。Pythonは、オランダ人のグイド・ヴァンロッサム氏が開発したプログラミング言語であり、数値計算や機械学習の開発にも適しています。

オブジェクト指向とは、値やソースを、すベて「モノ」として考えることです。オブジェクト指向でコードを書くと、拡張性や保守性に優れたコードが書きやすくなります。

classとは、オブジェクトを生成するための型にあたります。ロボットに例えると、オブジェクトが1台のロボットの完成形とすると、腕や足などのパーツの特徴を定義した設計図に相当するのがclassです。

このclassを作成するための言語が、Pythonになります。Pythonは、シンプルで読みやすい構文が特徴です。汎用性が広い言語のため、AI開発やWEB開発など様々な用途で活用されています。

さらに、豊富なライブラリやフレームワークが存在し、効率的な開発が可能です。

Pythonのclassの使い方

ここではPythonのclassの使い方について、以下の4点を解説します。

  • classの定義
  • classのコンストラクタ
  • classのメソッド
  • classの継承

それではPythonのclassの使い方を見ていきましょう。

classの定義

Pythonでclassを定義するには、「class」を記述した後に任意のclass名を設定します。classの頭文字を大文字にするのが一般的です。

classの中には、データ属性やメソッドなどを定義します。__init__メソッドは、クラスから新しいインスタンスを作成するときに、呼び出されるメソッドです。このメソッドで属性を初期化できます。

selfはクラスのインスタンスを指す引数です。メソッドごとに必ず最初に記載することで、インスタンスが属性やメソッドにアクセスできるようになります。

classのコンストラクタ

classのコンストラクタは、オブジェクトが作成される際に自動的に呼び出される特殊なメソッドです。

Pythonのコンストラクタは、_int_()を一般的に使用します。コンストラクタを呼び出すと、クラスのオブジェクトの生成が可能です。コンストラクタは、この生成時の1回のみ実行されます。

コンストラクタの引数は、selfを使用します。selfはコンストラクタで生成されるオブジェクトそのものです。

コンストラクタを呼び出す時は、第一引数がselfになるため、第ニ引数から記述しましょう。

classのメソッド

class内には、メソッドと呼ばれる関数を定義できます。

クラスと同じように、defというキーワードの後に任意のメソッドを入れて、引数を与えます。引数とは、メソッドやクラスに渡す値のことです。

メソッドは、classが持つべき操作や機能を表現するために使用されます。メソッドはclass内から呼び出すことができ、オブジェクトの状態を変更したり、特定の処理を実行したりすることが可能です。

classの継承

classの継承は、既存のclassをもとにして新しいclassを作ることです。

既存のclassに追記したり、少し変更したりする場合に、継承を使うと便利です。一から作成することなく、継承によって、継承したclassに新しいメソッドの追加や既存のclassの拡張ができます。

これにより、コンパクトなプログラムを作成できるため、コードの再利用性や拡張性を向上させることが可能です。

Pythonでclassを使う際の注意点

classは何段階でも継承ができますが、あまりにも細かすぎる単位で変更して継承を繰り返すと、継承元がどこまでも遡れるようになってしまいます。

結果的に、どのclassのデータを参照しているのか、どのclassのメソッドが呼ばれているのか分からなくなってしまうのです。処理が完全に変わったときのみ、継承を利用するとよいでしょう。

名前の付け方について、Pythonの命名規則は、小文字アルファベットや数字を__で繋げるように推奨されています。classの場合は「AaaaAaaa」のように、大文字で始めて残りは小文字での形成が好ましいです。適切なレベルでの継承と設計を行うことが重要です。

Pythonエンジニアの平均年収とは

Pythonエンジニアの平均年収は591万円です。

Pythonは初心者でもわかりやすく学びやすかったり、データサイエンスや機械学習の分野で広く使用されたりしているため、需要が高まっています。

paizaが2020年に実施した調査でも、Pythonは「好きなプログラミング言語」で1位になっており、Pythonのスキルを持つエンジニアは市場で高い評価を受けています。

参考:paiza|paizaが「プログラミング言語に関する調査」(2021年上期)の結果を発表。2021年エンジニアが学びたい開発言語1位はPythonで企業が求める言語と乖離

Pythonの今後の需要

AI業界においてPythonの需要は増加しており、人工知能の発展に伴い、データ分析や機械学習のニーズが急速に拡大しています。

Pythonはその豊富なライブラリや使いやすさから、データサイエンスや機械学習の分野で広く採用されています。そのため、Pythonのスキルを持つエンジニアは市場で高い評価を受けているのです。

経済産業省の「IT人材需給に関する調査(概要)」によると、2030年までにIT人材は需要に対して約450,000人が不足すると予測されています。

AI技術の普及やビジネスのデジタル化に伴い、Pythonエンジニアの需要はさらに高まると予想されます。このような需要の増加により、Pythonを学ぶことは将来のキャリアにおいて有利となるでしょう。

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本記事では、Pythonのclassの使い方や平均年収、Pythonの今後の需要について解説してきました。Pythonは汎用性もあり、初心者でも学びやすい点で人気のある言語です。しかし、市場が求めている人数に対して供給が追いついておらず、市場の需要が高い職業となっています。

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